X2O TROFEE in BAAL(1/1)の感想

コース

天気:曇り、少し前に雨が降ったようで全体的にコースはぬかるんでいました。

コースマップからは直線の長い高速コースのような印象でしたが、実際スピードを出せるのはスタート付近の長い直線のみ。残りは泥濘やpumptrack、かなりの横勾配などスピードを出しにくいセクションでした。

特に危険だったのがpumptrack。最後のこぶの手前、選手から見て左側が盛り上がっているようで、オーバースピードのまま突っ込むと右側に吹っ飛んでしまいます。Wiebes、Alvarado、Pidcockらを含むかなり多くの選手が右側の仕切りにぶつかっていました。ここは去年も批判されていたセクションのようで(https://twitter.com/cyclocross24/status/1609574434364350474?s=20&t=B7LrVbEzYnH_XILy6NyeHA)、個人的にもあまりに危険なので変更してほしいところですね。

 

女子

優勝Fem van Empel

2位以下はLucinda、Alvarado、Betsema、Norbert Riberolle、Honsinger、Van Alphen、Zoe、Rochtteの順

ラップタイム 10:23、20:15(9:55)、30:21(10:06)、40:36(10:15)、50:40(10:04)

ユンボ移籍後&怪我から復帰初戦となったファンエンペルが1周目から独走し、最終的に2位のブランドに2分差をつける圧勝でした。横勾配のセクションで若干苦しんでいたものの(これはファンエンペルに限らず)、他は抜群の安定感でラップを重ねるごとにどんどん差が開いていく状態でした。ゴール後バイクの側面を前にしてcerveloのロゴを見せる演出もしていました。本当にかっこよかった。移籍後初戦を完璧な形で終えました。おめでとう👏

画像

(写真はユンボ公式Twitterから引用)

Betsemaと4分近い差があった総合タイムもほとんどなくなりました。ただ、インタビューによるとファンエンペルはX2Oを最後まで走らないそうなのでこれはあまり意味がないかもしれません。残念ではありますが、まだ若いゆえにレースを選択しなければならないとのことなのでしょうがないですね。

2位以下ではブランドは比較的安定した走りを見せていました。一方でアルバラードは終始不安定でpumptrackや横勾配のセクションで何度か転んでいたように記憶しています。ただそれでも3位なのでやはり強いですね。

 

男子

優勝Eli Iserbyt

2位以下はMickel、Pidcock、Lars、Adams、Nieuwenhius、Hermans、Cameron、Ronhaar、Kielichの順

ラップタイム 8:35(E)、16:55(8:20 P)、25:25(8:30 P)、34:13(8:48 P)、42:58(8:45 P)、51:46(8:48 P)、1:00:36(8:50 E)

序盤からエリィ、マイケル、ピドコックの3人が抜けだし1ラップ目はエリィが先頭で通過。そこからピドコックがさらに抜け出し10~20秒差をずっと保ったまま膠着状態になっていました。何度かピドコックが小さいミスをして差が詰まるもののすぐまた差が開くといった感じでしたね。ライン取りも3人ともほとんど変わらず、強いて言えば横勾配のセクションでピドコックは降りてランニング、エリィとマイケルは乗ったまま斜めに走るという選択を取っていました(どちらが速いのかは分からなかった)。

15秒差くらいのリードを迎えた最終周、まあこのままピドコックが勝つだろうと思っていたらpumptrackでまさかのオーバースピードで飛んで一回転、そのまま柵の外にまで投げ出されてしまいました。すぐに復帰したものの2人に抜かれてしまい、心が折れてしまったのか最後上げきれず3位に…本人もバカなミスだったと語っていましたが本当にもったいないミスでした…怪我はそれほど酷くないように見えましたが心配です。結局勝ったのはエリィでした、おめでとうございます。

4位以降で言うとまずアルペシンジャージになったヘルマンスを認識するのにとても苦労しました。後はイギリス期待の若手キャメロン君が今日も第2グループで走っていて強さを実感しましたね。イネオス新ジャージのアレンスマンは全く映らず、残念でした…

またピドコックがシクロクロス世界戦に出ないという残念なニュースも。クラシックシーズンに向けての調整とスケジュールが合わないからとのことです。そもそもワウト、マチューが出るので勝つのは難しいとはいえ、見たかったですね。